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イライラ、目の疲れは「肝」がお疲れのサイン。

「イライラが止まらないんですけど。」と、お悩みのアナタ。

 

理由はわからないけどなんか腹が立つ、ことにまた腹が立つ。

こんな経験したことある人も多いのではないでしょうか・・・。



特に異常が無いけど、「なんかイライラする~」っていう不調が続くときは、東洋医学な目線で体を見ると解決することも多いのです。


現代医学でみた場合の内臓の働きと東洋医学で見たときの内臓の働きや体に関する考え方は少し違います。

ちょっと長くなりますが、わたしなりの解釈でご紹介していきたいと思います。



「肝」イライラだけじゃない、のぼせやめまいの原因にもなりやすいのです。

知っておくと対策もできますよ~

 

まず、東洋医学的に見た内臓って何?

「肝・心・脾・肺・腎」(五臓)「胆・小腸・胃・大腸・膀胱」(六腑)

いっぱいありますね・・・。


これら内臓たちが各々の自分の役割をしっかりと果たし、

体を上手く循環できているときは体は元気な状態にあり、不調などもでにくい状態!というわけです。


ですが、どれかの内臓が働きすぎたり、

疲れてしまったりすると

その内臓の担っている役割が果たせなくなり、体の不調に繋がります。



また、ひとつの内臓がうまく働けなくなると

他の内臓がカバーしたりするため、負担がかかり、

また疲れてしまうという悪循環となります。



それぞれの内臓の働きを知ることで、なぜその症状がでるのか?

ということもわかりやすくなり、普段の不調の対策にも備えることができるのです。



そもそも肝臓とはどんな臓器でしょうか?


お酒などのアルコールの影響を受けやすいというイメージをお持ちの方も多いのではないかと思います。


実際に体内に摂取されたアルコールの80%は肝臓へ送られます。(残りは胃で吸収)


分解の過程を経て、有害物(アンモニア)や不要になったホルモン薬物などを無毒化したり、不活性化したりします。



またその他に、糖質やタンパク質、脂質などの栄養の代謝を行ったり、ビタミンやホルモンの代謝もしています。

胆汁の生成も肝臓がしています。


このように西洋医学からみた肝臓は代謝や解毒の役割が大きいといえます。



では東洋医学的に見た場合の肝はどのようなものでしょうか?



 

まずは「肝」に関する症状をみてみましょう。

・怒りっぽい、イライラしやすい

・めまいやのぼせ・目の疲れ、ドライアイ

・筋肉がよくつる

・爪が割れやすい、もろい、色が悪い

・生理の時の血の量や質の変化


などの症状に心当たりがある方、

「肝」が弱っているかもしれませんね。。!


 

肝には

「疏泄作用(そせつさよう)」と

「蔵血作用(ぞうけつさよう)」

があります。


どちらも全身にかかわる働きです。

肝が弱ると全身の疲れがでやすくなります。


そして実はたるみやくすみの原因にも・・・。

 

・疏泄作用・・・気の流れを良くする作用。

体全体に気血水(エネルギー、血液や水分など)を滞りなく巡らせたり、巡らせる量を適切に分配する。

気の順調な巡りを保ち、脾(胃の働き)を促進させたりもします。



・蔵血作用・・・血を蓄える作用。

いつも血を溜め込むというわけではなく、体全体の供給量を調整し、適切に配分します。

昼間は血を肝から心へ送り、心はそれらを全身へ送り出す。

夜はからだをあまり動かさないので肝へ戻ってきて肝のなかにためられます。


 



肝の病はどんなもの?

・ストレスに弱い・・・

肝はストレスに弱いです。

適度なストレスは必要だといわれますが、それが強くなったり長引いたりするとからだが悲鳴をあげてしまい、ストレスの影響をもっとも受ける臓が肝なのです。


その結果、気の流れが悪くなります。

気の流れが悪くなれば、血も流れが悪くなりがちになり、イライラしたり怒りっぽくなります。


すると肝と関連する目、筋、爪などにサインが現れてくるのです。

それが先ほど紹介した症状ですね。

それを見逃さないで軽いうちにケアすることが大切なのです。

 


・血の問題

血を全身にバランスよく配分するのも肝の役目ですね。

これがうまくいかなくなると、血による栄養が行き届かなくなるところがでてきます。

これが現れやすい部位がいわゆる肝のグループ、つまり目や筋や爪など。


特に女性は生理が遅れがちになったり、また皮膚や髪の毛のツヤがなくなったりも・・・。


そういうことが肝の担当している血の問題として具体的に現れてきます。



東洋医学的に体をみるとき、単に肝臓をみるだけではありません。


それらに関係するいろいろな部位、あるいは精神も含めてみていきます。

「目」「涙」「筋」「爪」などは肝と深い関りをもちます。



最初に紹介した症状はこれらの関りが深いからでてきやすいのです。



「怒」という感情は肝のつかさどる感情です。


肝が働き過ぎてしまうとイライラしたり、

怒りっぽくなったりし、

気の流れが悪くなり、

肝が病んでいるというわけです。


(※お酒好きなおじちゃんとか怒りっぽい人いないですか?笑あんな感じのイメージです。)

 


逆に働きが低下してしまうと

「抑うつ感」や「気分の落ち込み」にも繋がり、

うつの原因になったりします。


「うつ病」は肝の働きの低下であることも多いです。

 


「魂」(こん)というものも肝に属します。

(肝は魂を蔵す、といわれます)


この魂とは無意識的・本能的活動を支配しているもので、人格に深くかかわるいわゆる「たましい」のことです。


お酒に酔った時、眠っているとき、高熱の時などに本能的な欲望があらわれる原因だともいわれています。


この魂が弱ると自信がなくなるし、だめになると狂気が現れたり人格が崩壊したりもします。

(ちょっとコワいですね・・・(;^^)

 


このように、こころの動きやその反映として外に現れる情動なども五臓と深いつながりがあると考えるのが東洋医学です。ここがオモシロイところでもありますが、ちょっと難しいです。



以上が「肝のはたらき」に関するおはなしです。

 


鍼灸ではなにができる?

「肝」は、

自律神経の乱れやホルモンバランスの乱れによる不調にも関係してくるので体の調子をととのえるとても大切な働きをしているということですね。

 

「鍼灸」ではこの内臓に関係する

「つぼ」を用いて体全体をみながら治療をしていきます。



体の土台を整えながら、ストレスを出やすい状態へ導き、内臓を元気にして体の底上げを行い、不調の改善のお手伝いができるのです。



その他生活習慣やストレスの解消などもとても重要です。

当院ではこれらのアドバイスもしていき、快適に毎日が送れるようにサポートしています。



世の中のたくさんある手段の中に、あなたにあった方法が必ずあります。


個別に詳しく聞いてみたい方はぜひ一度ご相談ください(⌒∇⌒)

 

​Biwamaru.Co.,Ltd.

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