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体がだるい・疲れやすい人は「脾」のチカラが弱っているかも。


いっぱい寝たのに疲れが取れない、全身の倦怠感で動くのがつらい・・・

わけもなく、全身の倦怠感や疲労感に悩まされている方は多いのではないでしょうか?


前回は不眠と関りの深い内臓についてのお話でした


前回に引き続き、今回はだるさや倦怠感、食欲不振などとも深い関りのある「脾」についてのお話をご紹介していきます。


現代医学では脾臓の「脾」ですが東洋医学的に見た場合、簡単にいうと胃腸などの胃腸などの消化器官のことを指します。

消化・吸収にかかわる臓器です。胃とともに食べものを吸収して消化し、からだに必要なものをつくります。ヒトの内臓はすべて大切ですが、脾は生きていくために特に欠くことができない大切なものです。

食べたものでできている人間ですので、「脾」がうまく働かなくなると、さまざまな不調に繋がります。


実はこのような不調だけでなく、たるみやくすみ、しわなどのお顔への影響も「脾」が大きく関わってくるので気をつけたいところですね・・・!






「脾」の不調はどんなものでしょうか?

・お腹が張りやすい、腹痛になりやすい

・食欲がない。(食欲不振)

・手足がだるくて力が入らない

・下痢をしやすい、便秘と下痢を繰り返す

・ 悩みや考え事が胃腸にくる

・むくみや肌荒れが気になる

・顔や体が黄色っぽい・ニキビやおできができやすく、化膿しやすい

・筋肉に締まりがない、身体がブヨブヨしている

・身体がだるい

・気力がない、込みが強い、思い悩みやすい


など・・・現代人に多いお悩みですね。


体はもちろん、精神面や美容面にも大きく影響してくるのがこの「脾」の不調なのです!

 

からだは気血水により成り立っていますが、この気血水のもとになるものが“精”とよばれるものです。

精とは、からだのいろいろな組織や器官に栄養をあたえ、気や血をつくり、精神(東洋医学ではこれを“神”とよびます)をコントロールしているとても大切なものです。

すべての生命活動のエネルギー源といえます。


また脾は乾燥を好み、湿気をきらう性質があります

つまりからだの中も外も水が多い状態を好まないということです。だから水分を取りすぎたり、湿度が高い環境ではたらきが悪くなります。


脾のはたらきは消化と吸収がメインですので、水のせいで消化の力が落ちたりします。

例えば梅雨に時期、ふつうは湿度が高いのでものが腐りやすくなり、食中毒が起こりやすいと考えますが、脾が湿の影響を受けて弱っているので、消化がうまくいかないという考え方もできますね。





「脾」には次のような働きがあります。

「運化作用」

食べたものは脾の力で水穀の精微=生きるためのエネルギー源に変わります。それが気や血のもとになります。だから脾は“気血生成の源”ともよばれており、血や気をつくるのは脾のはたらきだということができます。


「昇清作用」

脾が食べものから作りだした水穀の精微は、まず肺や心に運ばれます。

その後、気・血・水・精になって全身をめぐります。肺や心は脾よりも上にある臓なので、脾は水穀の精微を上に持ち上げているということになります。

脾は”上昇”という気の方向性をもっていて、つまりものを上に持ち上げる力があるということになります。

これを昇清作用といいますこのことから、脾には下垂に対する効果があるとされ、胃下垂、子宮脱などの臓器の下垂や下痢、倦怠感などもこの力が低下することによって起こると考えられています。女性が気にする加齢によるたるみなどのさまざまな下垂には、脾のちからを高めるのが効果的ともいえますね!


「統血作用」

血が流れている脈(血管)から漏れないようにするはたらきがあります。

これを東洋医学では“統血(とうけつ)”といいます。「不必要な出血を防ぐ」という意味で、これはもともと気のはたらきでもあります。ぶつけた記憶もないのに青タンができていたり、生理の出血が止まらなかったりするなどの症状は、脾の力が弱っているということになります。





脾の病とはどんな症状?

・運化(体への栄養を運ぶ作用)がうまくいかない

その結果、食欲がおちてしまいます。ひどくなると、吐き気や下痢などの症状が現れたりも。

このような場合、脾胃を休ませてあげることが大切です。食事を食べずに胃腸を休ませるということです。

食欲がないということは「食べなくて良いよ」というからだのサインです。そこでムリに食べるとよけいに胃腸に負担をかけてしまいます。特に「時間だから食べなきゃ」などとお腹が空いていないのになんとなく食べていると胃腸疲れのもとに。肥満の原因にもなりますので要注意。

ですが、適度に水分は取った方良いのでこまめに水分補給をしましょう。


・消化・吸収の不調

消化、吸収がうまくいかないと気や血が十分につくられなくなります。気や血は生きるためのエネルギーになるので、これらが無くなると、気力もわかず、全身の倦怠感や無力感、手足のがだるい、疲れやすいなどの症状がでてきます。


・水が動かなくなる

脾が不調になるとからだのなかの水の動きも悪り、余分な水分がからだに停滞してむくんだり、痰がでたりします。


・血がもれる

脾は血が不必要にもれるのを防ぐ統血というはたらきをしています。これがうまくいかなくなると血が脈管からもれるため、鼻血や皮下出血、生理の出血が止まらないなどの症状がでます。

以上が「脾」の働きについてのおはなしでした。とにかく元気に生活する上でとっても大切な内臓なのだということが伝われば嬉しいです。

 


 

「脾」を元気に健やかにするには?

現代はとても便利になり、外食やコンビニ、ファストフードなど、料理をせずに食事ができ、食生活の乱れや偏りが大きくなっています。生活習慣も乱れやすい現代社会ですので、胃腸疲れを引き起こし、体の不調が出てきやすいのです。

まず第一は睡眠、休養がしっかりとれていなければ体が元気に動けるはずがありません。ストレスに負けない体を作るコツは「しっかり寝れて、起きたときに回復している自分であること」なのです。

このサイクルを作ることが健康への近道です。


食事で補うならば肌や筋肉、爪や髪など人の体の様々な部分をつくるもととなる「たんぱく質」をしっかりととることが大事です。ここはほとんどの方が不足しがちな栄養ですので意識して食事をしてみましょう。


アームズはり灸院ではこの「脾」の動きをよくする鍼灸施術をおこないます。

胃腸の働きが良くなると体全体のチカラが強くなり、元気に動けるようになってきます。

また最も重要となる生活習慣や食事のアドバイスを個人の生活スタイルに合わせて作成することもできます。

例えば先ほどの「たんぱく質」の量も人によって必要量が変わってきます。それらもひとりひとりに合わせて計算し、お伝えすることも可能です。

いち早く元気になる方法を詳しく聞いてみたい人はぜひ一度ご来院くださいね。



 

​Biwamaru.Co.,Ltd.

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